骨折・脱臼について
当院では骨折の応急処置、後療法(リハビリテーション)を行います。
骨折とは?
外力により骨の構造上の連続性が断たれた状態をいいます。
骨折の症状
骨折した場合、以下のような症状が現れます。
- 痛み(著しい自発痛、運動痛、圧痛)
- 局所の腫脹
- 変形
- 異常可動性(関節以外の異常な部分の動き)
- 皮下出血
- 筋肉の攣縮
- 異常音
患部の症状としては、強い痛み、熱感を伴った腫れ、内出血、異常可動性(関節以外のところで骨が動く)、転位や変形等が見られます。
全身症状としては、冷汗が出たり、吐き気、気分が悪くなることなどがあります。
また骨折数時間後に37~38℃の発熱を見ることもあります(数日で平熱に戻る)。
骨折治療の基本
- 整復(reduction)
- 固定(immobilization)
- 後療法(after treatment)
当院では、応急処置としての徒手整復・固定、および後療法(リハビリテーション)を行います。
骨折治療の原則
骨折はギプスで強固に固定するだけではなく、早期にリハビリを開始し、関節拘縮を防ぐ必要があります。
そのために本院では、ROM(関節可動域)運動や筋肉の等尺性収縮運動の実施、指導を行っています。
脱臼時の症状
痛みや腫れがみられます(但し骨折ほど著明ではない)。
また弾発性固定(弾力性の抵抗)や関節部の変形等も認められます。
骨折や脱臼の疑いがあるときは・・・
整骨院において骨折・脱臼の治療受ける場合には応急処置を除いて医師の指示や許可が必要です。上記のような症状がある場合にはまず医師の診察を受けることをお勧めいたします。
当院でも骨折・脱臼の疑いがある場合は応急処置をし、病院・医院の受診をお願いしております。
医師の診察後、整骨院に通院してもよいという指示や許可を頂けた場合には当院でも治療が可能ですのでご相談下さい。
骨折の基礎知識
骨折の程度
- 完全骨折
- 骨の連続性が無くなった状態をいいます。
- 不完全骨折
- 連続性が保たれている状態をいいます。例)若木骨折、竹節骨折、ひびが入る等
骨折の分類
- 外傷性骨折骨の持つ抵抗力以上の力が加わった為に折れた場合をいいます。また外力が直接加わった場所で生じたものを直達骨折、外力が加わった場所から離れた部位で生じたものを介達骨折といいます。
- 病的骨折病的に骨の抵抗が減弱している為に外力無しで折れた場合をいいます。
- 疲労性骨折同一部位にくり返す外力の為、骨の吸収と反応が起こり骨の変質が起きた場合をいいます。
また骨折は、折れ方、部位等により分類することもできます。
部位による分類
外界との関係からみた分類
- 皮下骨折
- 開放性骨折:骨折部が外界(皮膚の外)に露出している状態で、感染の可能性が高い為、早急に緊急手術を要します。
骨折の転位
軟部組織の損傷と感染
骨折した場合、皮膚は直接外力により損傷するだけでなく、骨片の内部からも損傷を受けます。
また、周辺の筋肉、靭帯、腱、血管、神経が損傷することもあります。
開放性骨折は感染の危険性が大きいため、早急に医師の診断を受ける必要があります。
当院独自のオーダーメイド治療
当院では、マッサージ、整骨、鍼灸、カイロプラクティックを組み合わせた全身治療を推奨しておりますが、患者様の症状に合う最適な治療法を相談しながらご提案していきます。