生理痛・生理不順
生理がおこるメカニズム
生理とは、卵巣ホルモンの働きで増殖した子宮内膜が剥がれ落ちる事です。卵巣ホルモンは、卵巣でおこる周期的な変化(卵胞の発育・排卵・黄体形成)と脳下垂体から分泌される、性腺刺激ホルモンによって分泌されます。
女性の身体は、この卵巣と脳下垂体の微妙なバランスによって一定の周期で生理が起こる仕組みになっています。
生理不順の原因
- 不規則な生活・睡眠不足・ストレス
- 不規則な生活やストレスなどにより自律神経のコントロールが乱れることで、ホルモンの分泌そのものをコントロールしている視床下部にも影響がおよび結果ホルモンに影響をおよぼします。
- 冷え・血行不良
- 身体が冷えることで循環不良が起き、子宮や卵巣への血行不良となります。その結果、子宮や卵巣の働きが低下する恐れがあります。
- 食生活の乱れ
- 偏った食事を摂る事で、必要なビタミンやミネラルなどの過不足を招き、身体をつくるホルモンの原料が不足したり、脳に必要な栄養素が不足したりと直接的、間接的に影響をおよぼします。また食べ物には身体を冷やす食べ物、身体を温める食べ物がありますので注意が必要です。
- 無理なダイエット
- 人間の身体は、飢餓状態になるとまず生命を守る事を優先させる為に、排卵を促すホルモンから停止させていきます。
つまり、生命を維持させようとする為に、身体が妊娠に必要なメカニズムをストップさせ、不妊症のような状態にします。 - 運動不足・過度な運動・疲労
- 運動不足は身体の循環を下げてしまったり、肥満の原因にもなりますし、筋量が少ないという事は熱の産生も少なくなりますので、冷えの原因にもなります。
適度な運動はストレスの解消にもなりますし、身体の循環を促しますが、過度な運動は疲労となり自律神経などに負担を掛けていきますので注意してください。
カイロプラクティックにおける生理痛・生理不順の治療
カイロプラクティック治療で生理痛・生理不順が軽減する人、解消する人は少なくありません。
その効果が現れる理由として下記の3つの理由が考えられます
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骨盤のねじれは、子宮などの骨盤中の内臓にもねじれを発生させ、これが月経にともなう子宮粘膜に対する刺激を増強させると考えられます。
骨盤のねじれを改善させることで、粘膜刺激が軽くなり下腹部痛が改善されるわけです。 -
生理前には卵巣からリラキシンという女性ホルモンの一種が分泌されますが、このホルモンには骨盤を安定させている靱帯をゆるめる働きがあります。
そのため、普段から骨盤にゆるみがある人の場合、ゆるみが増強されて骨盤中の関節(仙腸関節や恥骨結合などの)に離開が生じ、防御反応としての筋緊張も強くなって、骨盤周囲に痛みが発生すると考えます。ですから、普段のゆるみを軽減させておくことで生理時(生理前)の腰痛・臀部痛が改善されるわけです。
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カイロプラクティックでは、頭蓋骨がリズミカルに収縮-膨張するとされていて、この運動が正常な時にはじめて、ホルモンも正常に分泌されます。
この頭の運動は頭蓋骨そのものの柔軟性とともに、骨盤、背骨の柔軟性があって始めて理想的な運動が生じます。
ですから姿勢のゆがみが改善し、歩くと背骨がしなるような柔軟性を獲得すると生理も正常になるというわけです。
生理不順の症状
- 頻発月経
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周期が短く頻繁に月経がくる
排卵がある場合 卵胞期、黄体期が極端に短い 排卵が無い場合 卵胞内で卵子が大きく育たない為生理中の排卵が起こらず、月経がすぐに来てしまう。 正常な場合に比べると経血量が少なく、だらだらと2週間続くこともあります。
- 稀発月経
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生理がたまにしかこない(年9回以下)
周期が長くても、定期的に毎回生理があればほとんどの場合問題はないようです。基礎体温を測って生理があるのか確認してみましょう。しかし、生理が年に3~4回という場合は卵巣や下垂体の機能不全の可能性も考えられますので、医師の診断を受けましょう。
- 過長月経
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血量が多く、8日以上も続く
レバーのような血の塊が出る場合は要注意。
- 過短月経
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血量が少なく、1~2日で終わる
原因として、子宮の発育不全やホルモンの分泌異常、また無排卵の場合も考えられます。
閉経期の人もだんだん少なくなります。 - 月経困難症・無月経
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月経の前、月経時に頭痛、腰痛などの症状がある
月経困難症とは、月経の前や月経時の1~2日の間に腹痛、特に下腹部痛を訴え日常生活に支障をきたすような場合をいい、他の症状としては、頭痛、吐き気、貧血、倦怠感、さらにはこのような症状による精神不安定などがあります。
生理が無いのが無月経です。無月経には、原発性無月経と続発性無月経の2種類があります。 - 原発性無月経
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満18歳になっても初経が起こらないことを言い、原因として遺伝子異常があります。
- 続発性無月経
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これまでにあった月経が3ヶ月以上こない状態で、ストレス等によるホルモン分泌異常が考えられます。
生理痛・生理不順では心身共にリラックスできるように自律神経のバランスを整え、本来の身体の状態に戻すことが重要です。
患者様一人一人個人差があるように最適な治療法も違います。
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