子宮筋腫
子宮筋腫とは
子宮筋腫は以下の部位にできる筋腫です。
筋層内子宮筋腫 (きんそうないしきゅうきんしゅ) | 子宮の厚い筋層にできる筋腫で、最も多い種類です。 |
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漿膜下子宮筋腫 (しょうまくかしきゅうきんしゅ) | 子宮の外側を覆う漿膜下にできる筋腫です。 |
粘膜下子宮筋腫 (ねんまくかしきゅうきんしゅ) | 子宮の内側の粘膜下にできる筋腫です。 |
子宮筋腫の原因
ホルモンバランスの乱れと深い関わりが
原因ははっきりしていませんが、ホルモンバランスの乱れと深い関わりがあると言われています。症状は筋腫のできる場所によって異なりますが、月経の期間、出血量の変化、貧血やめまい、不妊の原因にもなります。
東洋医学では、体の「気」が停滞する「気滞」が起こると月経前に腹痛・腰痛・頭痛等の症状があらわれます。この「気滞」の状態を長く放置すると瘀血(不要な古い血が体に停滞する)、痰湿(水分の代謝障害)が起こります。すると、下腹部のしこり、冷えで症状悪化、月経時に血の塊が出る等の症状が起こり筋腫につながるとされています。
「気滞」は「肝」の働きが悪くなることで起こります。まずは「肝」の負担を減らすことを心掛けましょう。
鍼灸治療の効果
生理時のイライラや体のだるさなどを取り除く
鍼灸では筋腫そのものを消すことは難しいですが、ホルモンバランスと自律神経のバランスを整えることにより、付随して出ている生理時のイライラや体のだるさなどを取り除き、筋腫に対しての症状改善を期待することができます。
鍼灸治療の手順
「肝」の流れは足の親指から肋軟骨の下(みぞおちの横)にかけて流れています。その流れに沿って鍼を入れ、気の流れを良くすることで改善していきます。瘀血、痰湿においては滞りの改善を目的に鍼を行います。
使うツボは尺沢(肘のしわの部分)、中封(足首の内くるぶしの横)。また、三陰交(内くるぶしの上、指4本分)、血海(膝の内側より上、指3本分)も効果的です。
自律神経、ホルモンバランスを整えるには基本全身に鍼を打ちます。うつ伏せでは、ストレスを緩和させる百会という頭部のツボから首、肩、背中、腰、足にかけて治療します。あおむけでは手足、腹部に鍼を入れていきます。
また、冷えのある場所にはお灸を加え、血液循環の流れを良くしていきます。
基本は週に1回、症状がつらければ2回行う場合もあります。個人差がありますが、3か月から半年にかけて行うと効果があらわれてきます。
当院独自のオーダーメイド治療
当院では、マッサージ、整骨、鍼灸、カイロプラクティックを組み合わせた全身治療を推奨しておりますが、患者様の症状に合う最適な治療法を相談しながらご提案していきます。