自律神経失調症
症状
自律神経失調症では、特に原因が思い当たらないのに様々な症状が現れます。
その症状は慢性的な疲労、だるさ、めまい、偏頭痛、動悸、ほてり、不眠、便秘、下痢、微熱、耳鳴り、手足のシビレ、頻尿などいろいろです。
また、精神的な症状としては
イライラ感、不安感、疎外感、やる気が出ない、憂鬱になる、感情の起伏が激しい、焦りを感じるなどがあります。
症状が同時にいくつも現れたり、人によって違ったり、というのも自律神経失調症の症状の特徴です。
自律神経失調症は、その概念もあいまいで症状も多岐にわたるため、診断が非常に難しい病気です。一般的に、次の3点に該当する場合は自律神経失調症とみなされています。
- 全身に倦怠感やめまいなどの不定愁訴がある
- 器質的疾患(病変)や精神障害がない
- 自律神経機能検査で異常が認められる
中医学による見方
中医学では、このような症状に対して常に心身全体の不調和を改善する事を主眼とした治療を進めていきます。その中でも特に全身を流れている「気・血・水」におけるバランス調整が重要になります。
養生法としては特に食生活に配慮し、たんぱく質や鉄分、カルシウム、ビタミンB・Cなどが不足しないように食材を選択すると共に三食規則正しく、よくかんでゆっくりとることが大切です。また、楽しく食事をする工夫と実行に心がけてください。
日常生活では身体的なリズムを整え、その日の疲れ、ストレスは翌日に残さないように入浴、音楽などで心身をリラックスさせ十分に睡眠をとるようにしましょう。
鍼灸治療
自律神経というのは、人の感情や体調を整える大切な神経です。その自律神経の流れがうまくいかなくなることを、東洋医学では七情五志の失調といいます。
七情五志とは、喜・怒・思・憂・恐などといった感情の変化をいい、正常な時にはその時々によって感情も豊かになりますが、バランスが崩れますと何もしないのに涙などが出てくるといった症状が現れます。
この治療となりますと西洋医学ではなかなか治療法が確立していないのが現状です。
鍼灸治療でも、いかに原因をつきとめるか、そして正しいツボに鍼を打つかが大切になってきます。
私どもの鍼治療ではその症状だけに治療を行うのではなく、全身的な体のバランスを考えて治療を行っていきます。
全身まではその症状に個人差などがありますので、診察してみないと分かりませんが、必ず治癒することと思います。ぜひ、1度ご相談下さい。
よく使用するツボのご紹介
①「闕陰兪」 | 第4,5胸椎の間で指2本分外側にあります。 |
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②「心兪」 | 第5,6胸椎の間で指2本分外側にあります。 |
③「膻中」 | 両乳頭を結ぶ線上の真ん中で、身体の中心線上にあります。 |
「神門」 | 手首を軽く曲げたときに出来るシワ上で1番小指側にある骨の際にあります。 |
「少衝」 | 手の小指の爪の親指側の際にあります。 |
※特に「神門」、「少衝」は不眠やイライラが激しいときに有効です。
新橋汐留治療院の鍼灸治療
- 新橋汐留治療院の鍼治療は全身に鍼を打つことにより、全身の循環機能及び代謝機能を高め、免疫力を向上させます。
- また、肩こり・腰痛などは局所だけが原因とは限らず冷えや内臓の不調、疲れやストレスといったものも要因に挙げられます。そのため、手足にある内臓に関係するツボや自律神経を調整するツボを使うことが大切になります。
- その上で局所にアプローチすることでよりよい効果が期待できるのです。
当院独自のオーダーメイド治療
当院では、マッサージ、整骨、鍼灸、カイロプラクティックを組み合わせた全身治療を推奨しておりますが、患者様の症状に合う最適な治療法を相談しながらご提案していきます。