先週は二十四節気の3番目「啓蟄」がありましたね。
春を迎え暖かくなり、虫たちが土の中から出てくる時です。
これを我々人間に置き換えると、冬の装いから薄手の上着に切り替えよう、そん
な時期でしょうか
来週には「春分」があります。
冬と春を分ける、昼と夜の時間が同じ(厳密には若干昼の方が長いようですが)に
なる時ですが、だからといってこの日を境にくっきりと前日までは寒く、「この日からは暖かくて、もう寒くはならない!」というわけではありませんよね
「三寒四温」といわれるように、暖かい日が続くと思ったら、また寒い日が訪れる。昼夜でも寒暖の差があるのが当たり前と、体が上手く順応できません。
こんな時にはぎっくり腰や寝違いが増えますので、どうぞご注意下さい
しかしなぜこの春先にそのような症状が増えるのだと思いますか?
暖かいと体は緩みますね。寒いと当たり前ですが、体はガチガチに固くなりますよね?
気候の変化が緩やかだったら、固い体はゆっくりと緩んでいきますが、その暖かい・寒いの変化が、日替わりか、極端な時は一日の中でそれが入れ替わられると体はどうしていいかわからなくなり、不安定になります。
そうなると体は本能的に危なくないように、倒れてしまわないように力を入れて固くして待ち構えておくようになる、そんな時期だからなんです
自分ではそのようになっていることには気付きにくいので、横着した動きをしようとすると「それでは危ない」と防御反応を起こし、強い力で体を引き戻そうとする、その時に骨盤や腰骨の関節を痛め、動いたり、立ったり座ったりするのが困難になります。
これがぎっくり腰です
偶然なるものではありません。なるにはきちんと理由があります。
そして、なる時には信じられないくらい軽い力でもなります。
たとえば洗面所で顔を洗う時、靴下を履こうとした時、不意に咳やくしゃみをした時 etc.
お心当たりのある方もいらしゃるのではありませんか??
気が緩んでいる時に起こるケース多いので、変わった動きをする時には油断しないようにお気を付けください。
もう少しの間「寒いのが当たり前」と思っておいて、念のため暖かい上着を一枚
持ってお出掛けすることをお勧めします。
また秋口(「秋分の日」の周辺)にも同じようなことが起きますので、およそ半年後、この投稿のことを思い出していただけたら幸いです。